旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

トマス・ピンチョン『逆光』

積ん読の本のほとんどは読み通すことのできなかったものです。前書きだけで閉じてしまったり、残りわずかなのに完走できなかったりと、読み進めた頁数はまちまちですが。まったく手つかずなのは全巻を予約した本くらいでしょうか。
そんな中の一冊を読み始めました。ピンチョンの『逆光』(木原善彦訳/新潮社)です。エピグラフセロニアス・モンクの言葉なのが嬉しいな。
「世界はいつだって夜だ。じゃなきゃ光なんて要らないさ。」
冒頭の数頁だけでピンチョン・ワールドに入っていけます。水素飛行船がいきなり登場するのですからたまりません。おまけに名前が<不都号(ふつごう)>だってさ。
1,700頁近いけど、なんとか漕ぎ着けられるでっしょ。

 

逆光〈上〉 (トマス・ピンチョン全小説)

逆光〈上〉 (トマス・ピンチョン全小説)