旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

朝ドラにも「結婚」はなし

会社を経営している時に、未婚の女性社員に恋人はできたか、結婚はしないのかと話しかける男性がいて、やめるように注意したことがあります。彼は「そういう風潮に自分は同意できない。これからも続ける」と返答しました。それに対して「明らかなセクハラ、パワハラであり、続けるのならば処分も辞さない」と言えなかった自分が今でも情け無くてなりません。
NHKの朝ドラ『おかえりモネ』が終わってから気づいたことがあります。あのドラマには三組の若い恋人たちが登場しましたが、「結婚」という言葉が一度も出てこなかったのです。
最終週では主人公、百音の恋人の医師がはじめて彼女の実家にやってきます。「お嬢さんをください」という申し込みはさすがにないでしょうが、結婚の話にはなると思っていました。百音の父親は夜遅く酔いつぶれて帰宅し、話しかけようとする医師を「言わなくていい」(だったかな?それとも「わかってる」?)とさえぎります。そこに医師の勤務先から、感染症が発生したのですぐに戻るようにと電話がありました。翌朝二人は砂浜で別れますが、東京に帰る医師の後ろ姿はスローモーションで、私は彼の死を予感しました。最終回は数年後に時間が飛び、その間一度も会っていなかった二人は再会します。しかしそこでも結婚には触れません。
朝ドラでさえも「結婚」を避けているのに驚いている私は、だいぶ時代とずれてきているのでしょう。