旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

新聞小説

東京新聞の連載小説はどれもおもしろく、同紙を購読し続けている理由の一つでもあります。現在の朝刊は木内昇の『かたばみ』、夕刊は辻村深月の『この夏の星を見る』です。お二人の作品を読むのはこれがはじめてです。
『かたばみ』はヒロインの悌子さんだけでなく、彼女の周りの人々に親しみを感じています。『この夏の星を見る』は中高校生たちの物語で、何度か涙腺が緩みました。感動的は場面があったわけではありません。コロナ禍の中を若い人たちが手探りで生きていることにぐっときたのでしょうか。人と会うのが苦手で、今はそれをしないですみ、ほっとしてもいる私なのですが、それを心から納得しているのか、遠い世界に住む若い人たちから問いかけられているようでもあります。