旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

バカラックが好き

本と違ってレコードやCDは買った時期をよく覚えています。買う量も違うのでしょうが、レコードやCDには積ん読がないからでしょう。
5年前に旭亭に越してきて、初めて買ったCDはバート・バカラックの2枚組のコンピレーション・アルバム「スウィート・メロディーズ」でした。この手のCDを買うことはほとんどないのですが、新聞広告を見て欲しくなってしまったのです。
実は勘違いがひとつありました。その少し前に見たジュリア・ロバーツ主演の映画「ノッティングヒルの恋人」のエンディングに流れるエルビス・コステロの「She」を、私はすっかりバカラックの作品と思いこんでいたのです。コステロバカラックが共演したアルバム「PAINTED FROM MEMORY」の印象があまりにも強烈だったからです。「She」がシャルル・アズナブールのカバーであることを知ったのは、だいぶ後のことでした。


バカラックは私が高校生の頃、「サン・ホセへの道」などが大ヒットし、日本人の歌手も取り上げるほどのブームとなりました。映画「明日に向かって撃て」の主題歌「雨にぬれても」もよかったですね。
私が初めて聞いた彼の作品は、たぶんジーン・ピットニーの「リバティ・バランスを撃った男」です。小学生のときでした。


「スウィート・メロディーズ」は今でもよく聞いています。ビートルズがカバーしたシュレルズの「ベイビー・イッツ・ユー」やアレサ・フランクリンの「小さな願い」(オリジナルはディオンヌ・ワーウィック)がバカラックの作品であることも、このCDで知りました。


ロナルド・アイズレーとの「ISLEY meets Bacharach」(2003年)も素晴らしい作品でした。また、最新作「At This Time」ではブッシュ政権を真っ向から批判しています。
78歳になったバカラックですが、まだまだ目が離せません。