旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

第二回【江刺寄席】を終えて

終演後のささらホール

【江刺寄席】終了後、何人もの方から「ことしの寄席はよかったですね」と声をかけられました。また、終演後の打ち上げ会でも出演者のおひとりから「これだけの番組はなかなかできませんよ」と言われました。実は席亭の私もそう思っています。
それは、今回の【江刺寄席】は、全体の流れがよくできていたからではないでしょうか。
前座が会場を暖め、テンポの速い漫才へ繋ぎ、落ち着いた古典落語で仲入り。一息入れた後は太神楽曲芸でハラハラさせ、爆笑落語で締める。たぶん、この流れがお客さまに十分な満足感を与えたのです。特に後半は「笑いは緊張の緩和から生まれる」という、故桂枝雀師匠の落語理論を地でいったものでした。*1
これは番組を作った、プロデューサーである三遊亭王楽さんのおかげです。今回から王楽さんが【江刺寄席】をプロデュースしてくれることになったのですが、一回目にして成功をおさめてくれました。*2
【江刺寄席】は、とりあえず五回開催を目標にしています。せめて十回と、大きく風呂敷を広げたいところなのですが、私どもATCのような小さな企業では、そこまで言い切る自信がありません。


来年もこの時期に第三回【江刺寄席】を開催いたします。なにとぞご贔屓のほど、よろしくお願いいたします。


席亭敬白

*1:枝雀師匠は落語の中にそれがあると述べていたのですが、あえて寄席番組全体に拡大解釈いたしました。

*2:来年が大変だね、王楽さん。