今一番興味のある作家は笙野頼子です。といっても「金比羅」が初めて読んだ作品で、その後も数作しか読んでいません。
いつもなら、ある作家が好きになると片っ端から作品を探して読む私なのですが、なぜか今回はそうしていないのです。難解な小説が多いこともあるのですが、作品から嫌われたくないという思いがして、ちょこっ、ちょこっと買い求め、スルメのようにゆっくりと味わいながら読んでいます。
が、先日は3冊まとめ買いをしました。新聞の広告を見たときに、そうしなければならないと感じたのです。
- 「だいにっほん、おんたこめいわく史」
- 「だいにっほん、ろんちくおげれつ記」
- 「だいにっほん、ろりりべしんでけ録」
の3冊なのですが、お揃いのぺかぺかした背文字の装丁がすてきで、書店で見つけたとき、書棚からまとめて引き出してしまいました。
実はまだ眺めているだけで、読み始めていません。なんだかこの3冊を読み終えた後、私の読書世界が大きく変わってしまうような予感があるのです。
3冊のあちこちの数行を読み、禍々しいものがそこにあるのを感じ、すぐに本を閉じてしまう弱気な私です。
「まだ引き返せるぞ、君。」
- 作者: 笙野頼子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/08/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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