旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

続・インクスの倒産(1/3)

インクスの倒産について書いた数日後、商工リサーチ社から電話がありました。
なんて書き出しをすると、いかにも「旭亭だより」の内容について、問い合わせがあったようですが、もちろんそんなことはありません。インクスに対する債権の有無の調査でした。
ATCとインクスの接触はありませんので、そのように答えましたが、私のところにそのような電話があったということは、あの倒産についての情報があまりにも少ないのかもしれません。
インクスが、自社について発表してきたことの半分でも事実なら、あんなにあっさりと倒産するはずがありません。それであのような便りを書いたのですが、それ以後知ったこともあり、再度インクスの倒産について述べてみることにしました。


社内に設立当初のインクスについて知っている人がいました。そのころのインクスは光造形機の代理店であったそうです。光造形機の黎明期で、1台が2、3億円していたころの話です。
インクスが扱っていた光造形機は後発メーカーのそれにすぐに追い抜かれ、あっという間に陳腐化してしまったとのことです。
その後、私が先日書いたようにインクスは華々しく復活しました。山田社長はメディアを味方につけ、一躍業界の寵児となったのです。なんと、本まで書いています。(コシマキの推薦文はあの御手洗氏です。買っておけばお宝になるかもね。)
そして今回の倒産となります。倒産の主因は自動車業界の不況によるとなっていますが、私が知るインクスは携帯電話の金型製作をメインとしていたはずです。
つまりインクスは、よくいえば進化し続けるエクセレントカンパニー(あーあ、こんなことば、書いていて恥ずかしいよ)であり、私流にいうと何をやってもハンチクな会社となります。


インクス流!―驚異のプロセス・テクノロジーのすべて

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