旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

植草おじさんの躓きの石

朝も暗いうちからバード、チャーリー・パーカーがサヴォイレーベルに残した演奏を聞いています。バードのスタジオ録音のほとんどが3分以内で音も悪いのですが、ライヴ録音よりもずっと、私にはその天才性が感じられます。
でもバードのCDは、これからジャズを聞いてみたいという人には絶対に奨めないことにしています。買って損しちゃった、といわれることが確実だからです。


誰が書いたかは忘れてしまいましたが、バードというと植草甚一さんのこんなエピソードを思いだします。
「なぜジャズを聞かなくなったのですか」とその人が植草さんに訊ねたところ、植草さんはじっと考えこみ、悲しそうな表情でこう答えたそうです。
「結局、ぼくにはパーカーがわからなかったのです。」


私なりの解説を加えたいところなのですが、このままにしておきます。