旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

スケールをじっくりと

久しぶりにベースの練習をしました。お題のようにスケールをずっと弾いていました。
先日書いた坂田明さんの「海」を聞き続けています。ベースの吉野弘志さんは知人の高校時代の友人です。吉野さんが弾くのは私とは違いコントラバスで、このCDでは主旋律も弾いています。
私が吉野さんをはじめて聞いたのも、坂田さんのトリオでした。場所は西荻窪の「アケタの店」で、ドアをあけると坂田さんがアルトクラリネットでスケールを吹いていました。山下洋輔トリオを脱退したばかりのころと記憶しています。
ラムズが誰だったかは忘れてしまいましたが、吉野さんは高名な詩人と同姓同名(詩人は弘ですが)だったので、すぐに名前を覚えました。端正な顔立ちと的確なテクニックも印象的でした。
坂田さんは広島大学水産学部を卒業していますが、知人と吉野さんはその附属高校に通っていました。その後、知人は東工大に、吉野さんは東京芸大に進学しました。
ジャズを聞かない知人と吉野さんのことが話題になったのは、やはりその名前のせいでした。詩人の話から、同名のベース奏者がいると私がいうと、たぶんそれは私の友人だと知人が応えたのです。
吉野さんのベースが聞きたくなってきました。国立の小さな店でよく演奏しているようなのですが、まだその機会がありません。