マニ教

アウグスティヌスの「告白」（岩波文庫）を読もうとして、その前にマニ教について知っておいた方がいいだろうと、青木健「マニ教」（講談社選書メチエ）を開きました。アウグスティヌスはマニ教からキリスト教に回心した人だからです。
青木健の著作は書評で知りました。講談社新書の「古代オリエントの宗教」が絶賛されていたのです。関心がある分野でしたのですぐに読みたくなり、知ったその日に本を求めて数件の書店を巡りました。
学ぶところの多い本という感想どころではなく、私の宗教観をゆさぶる本でした。その後、彼の著作を何冊か揃えました。「マニ教」もその中にあったものです。
キリスト者であっても、いやキリスト者であるからこそ、ヤハウェ以外の神に思いを致す人もいたのではないか、などと最近考えています。

古代オリエントの宗教 (講談社現代新書)