旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

文学全集

プロレタリア文学の読書は黑島傳治から徳永直に移りました。
テキストは1981年に出版された『筑摩現代文学大系』です。15年ほど前に、今はなくなってしまった近所の古本屋で買いました。パラフィン紙のカバーに包まれた未読の端本が1冊100円でずらっと並んでいました。私はその場で約30冊購入しました。
文庫本で入手できない作品が多く収録され、巻末の年譜も充実しています。本文は正字旧かなです。が、本自体には愛着が持てず、未読の作品にときたま目を通すだけでした。
最近は愛読しています。収録されている作品が何と言っても面白いからです。プロレタリア文学を読む傍ら、別の巻の石川淳集を読んでいると、こんな幸せな時間はないと思えてきます。
さらに『集英社ギャラリー「世界の文学」』のアメリカ編Ⅰも同時進行中です。こちらも同じ古本屋で安く手に入れました。