旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

三人吉三廓初買

黙阿弥の戯曲を求めて、書店に行ってきました。
以前、春陽堂の「日本戯曲全集」を全巻揃で持っていました。1927年から33年にかけて刊行された五十冊からなる円本です。残念ながら、今は手元にありません。
読みやすかった記憶がありますので、当時使われていた台本を元にしたものだったのかもしれません。


現在新刊で手に入る黙阿弥の戯曲は、岩波の新古典文学大系明治編と新潮日本古典集成の中の一巻です。ともにありましたが、初演本に近いといわれる讀賣新聞に連載された「三人吉三廓初買」が収録された新潮社本を買ってきました。


ほかに購入した本は平岡正明アニさんの「立川談志と落語の想像力」(七つ森書館)、堀江敏幸「めぐらし屋」(新潮文庫)等々です。


そうそう、旭亭にも筑摩書房の明治の文学に黙阿弥集があることを思いだし、書棚の奥からひっぱりだしました。こちらには「天衣粉上野初花」が入っています。底本は春陽堂の「默阿彌全集」です。