バッハの音楽は、聞き始めると止まらなくなります。グールドの『パルティータ』を聞いていると、考えることもなく次の曲が決まりました。オルガン音楽です。
残念ながらバッハのオルガン曲のLPレコードは1枚も持っていません。でもCDなら結構あります。いっそ全曲を聞き通してみようかな。トン・コープマンが演奏する16枚組のセットなら、順番にかけるだけですみます。
パイプオルガンは音域が広いので、再生が難しいと言われています。小さなスピーカーしかないので、重低音ははなから期待していません。ホールでは鍵盤もパイプも高いところに設置されているせいか、上から降るように聞こえる録音が好きです。
コープマンの演奏は「ファンタジアとフーガ(BWV542)」から始まりました。パイプが目の前にあるような録音です。ほとんどがそうですからしかたありません。いくつかのオルガンが使われていますので、その違いも楽しめそうです。