旭亭だより

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インドとギリシアの対決

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大乗仏教の経典は私には難し過ぎると、遠ざけてきました。何冊かは読みましたが、ただ文字を追っただけでした。
新約聖書』の書簡を読んでいて、やっとギリシア哲学が「キリスト教」に影響を与えていることに気づきました。イエスに関心があり、福音書は何度も読んでいますが、キリスト教についてはそうではなく、書簡もきちんとは読んでいなかったのです。ギリシア哲学についての知識は、高校で習った倫理社会程度のものですが、キリスト教と繋がったことによって、どちらについても知りたくなってきました。
私は、仏教についても関心があるのは釈尊だけです。岩波文庫中村元が訳した「原始仏典」群と、増谷文雄訳の『阿含経典』で事足りてきました。でもそれも少し変わりそうです。
昨日書いたように今『阿闍世王経』を読んでいますが、大乗経典の中でも初期のものから手をつければ少しは理解できるのではないかと考えたのです。
これが読了できれば、ずっと数頁で弾き返されてきた『ミリンダ王の問い』(平凡社東洋文庫)も読めるのではないかと、わくわくしています。この本の副題は「インドとギリシアの対決」です。