旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

ハウンド・ドッグ・テイラー

今朝の散歩ではハウンド・ドッグ・テイラーを聞いていました。今でこそ大好きなミュージシャンですが、彼を知ったのは死後だいぶ経ってからでした。テイラーは60年代から活動していましたが、レコードはアリゲーターというマイナーレーベルから3枚(内1枚は死後に発売)リリースしただけです。
テイラーの名を初めて聞いたのはブギーボーイ・イクトのライヴです。すばらしいスライドギターを弾くイクトが敬愛するスライド奏者ならと早速レコードを求めましたが、あまりにも奔放な演奏に、聞き通すことができませんでした。
イクトの演奏を聞く機会がなくなり、テイラーを聞くようになりました。よさがわかるまでにはだいぶ時間がかかりましたが、好きになったら夢中になりました。歌もギターもうまい方でありません。でも、あの笑いながら歌っているような明るさ、歪んだ安っぽいギターの音がたまりません。
テイラーのバンド、ハウスロッカーズにはもう一人のギタリストとドラムがいるだけです。彼らはテイラーを支えているのではなく、テイラーと一体となっています。
テイラーの使うギターも変わっています。KAWAIとかTEISCO、現在はビザールギターともてはやされていますが、初心者用の安物です。でも、それだからあの音が出せたのでしょう。
チープで過激、それでいて暖かい、こんな音楽はありません。