コルトレーンの演奏する "I want to talk about you" をピックアップして聞いています。
初演は1958年に録音されたプレステッジの "Soultrane" です。ピアニストはレッド・ガーランド、スタジオ録音で、Mr. PC のベースソロが圧巻です。
生前発売されたレコードでは、1963年の "Live at Biedland"(インパルス)にもこの曲は収録されています。こちらは伝説のカルテットによるライヴ録音です。
ふたつの録音は演奏スタイルがまったく違います。「コルトレーンはプレステッジやアトランティック時代のようなスタイルを続けてくれればよかったんだよ」なんて声を、以前はよく聞きましたっけ。
トレーンはこの曲が好きだったようで、死後発表されたライヴ音源に多数収録されています。それらを聞くと、この曲に限って、演奏の最後に長いカデンツァを必ず入れていることがわかります。
もちろんインプロヴィゼーションはあります。各楽器奏者のインプロヴィゼーションが終わり、普通ならテーマに戻るのですが、トレーンは、まるでそれがこの曲を演奏する目的であったかのように、無伴奏ソロを始めるのです。
それが聞きたくて、いろいろなライブ音源から "I want to talk about you" をひっぱりだして聞いている今日この頃です。
- アーティスト: John Coltrane
- 出版社/メーカー: Impulse Records
- 発売日: 2008/06/10
- メディア: CD
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