旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

ロフト・ジャズを聞いています

ジャズ・フュージョンが全盛期にロフト・ジャズといわれた音楽を聞いています。
あの時期は古いジャズを聞いていました。フュージョンがちっとも面白くないので、同時代のジャズに関心がなくなってしまったのです。日本でもフュージョンは盛んでしたが、虫歯になりそうな甘ったるいスタンダードの演奏や美人ジャズ・シンガーも人気でした。かくて私はライヴ・スポットに足を運ばなくなりました。
ロフト・ジャズって一言でいえば、コルトレーンの延長上にある主流派ジャズです。フリーに近づいて観客が離れていったジャズを、その技法や意味を活かしながら変えていく、そんな音楽でした。デヴィッド・マレイやジョージ・アダムズ、アーサー・ブライスの演奏がそうといえるでしょう。
その時代に聞いていなかったのでLPレコードはあまり持っていません。CDのボックス・セットで買ったものが多いのですが、そのおかげで、当時でも手に入りにくかったアルバムを入手できたようです。
フリー・ジャズ好きの私にはロフト・ジャズが中途半端に思え、なかなか最後まで聞き通すことできませんでした。が、あのマイルズ・デイヴィスのファンクでさえ楽しめるようになるまで10年以上かかった感応力のにぶい私です。ここはじっくり聞き続けるしかありません。
デヴィッド・マレイって15分を超える演奏を、他のメンバーがいるのにも関わらずひとりだけで、感動的なソロを吹き続けることができるんだなぁ。