旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

どこかで聞いたメロディー

デイヴ・バーソロミューの'My Ding-A-Ling'は彼自身が作った曲ですが、どこかで聞いたことのある親しみやすいメロディーです。伝承音楽が下敷きなっているのかもしれません。
ハーマンズ・ハーミッツのヒット曲「ヘンリー八世君」の元歌は「お玉杓子は蛙の子」や「ごんべさんの赤ちゃんがかぜひいた」と同じで、アメリ北軍の軍歌「リパブリック賛歌」です。今では「ヘンリー八世君」は、映画『ゴースト ニューヨークの幻』の「あの曲」として知られています。ハーマンズ・ハーミッツの大ファンの私でも、あれは嬉しかったもの。
アルバート・アイラーの代表曲'Ghost'はヨーロッパの民謡のように聞こえます。ペンタトニックスケール(五音音階)で書かれてるからでしょう。またそのせいで日本の古い音楽とも親和性があります。山下洋輔トリオ時代の坂田明は'Ghost'に「赤とんぼ」を取り込んで演奏していました。二つのメロディーは無理なく繋がります。(関係ありませんが、「チンチロリンのカックン」はソラシドの四音でできています。)
セロニアス・モンクが1967年に発表したアルバム"Straight, No Chaser"のB面一曲目のタイトルは'Japanese Folk Song'ですが、演奏されているのは「荒城の月」です。演奏者が思い出せないのですが、ブルーノートには「月の沙漠」が収録されたアルバムがありました。残念なことにどちらもつまらない演奏です。