旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

あのころのジャズを聞きながら

10枚のCDをあちこち、少しずつ聞いています。何度もライヴハウスで生演奏に接したことのある人たちなので、目を閉じて聞いていると、その姿が浮かび上がってきます。至福のときです。


でも、そのときと今とでは聞き方がまったく違っています。あのころは彼らの演奏する音楽を、そのすさまじい音圧とともに、ただ浴びているだけでした。ジャズの歴史も知らず、自己流でロックのギターを弾くだけだった私には、そこでどんなことが行われているのか、まったくわからなかったのです。


楽器をベースに変え、ジャズ奏者とのセッションも経験した現在の私なら、彼らがどのような方法で演奏したのか、おおよそのことはわかるようになりました。それによって、その演奏のすばらしさや、独自性を、あのころよりずっと楽しむことができます。反対に陳腐なところも見えてしまいますが、それはごくまれです。


ここまでなら一緒に演奏できるかな。この部分は完全にフリーだから、ベースは引っこんだ方がいいね。
なんて、自分の力量も顧みず、その場に楽器を持って居合わせているような気持ちになっています。
日野兄弟とは、数秒でいいから、手合わせをお願いしたかったなぁ。


タローズ・ムード

タローズ・ムード