この前の日曜日にNHKハイビジョンで、キヨシローがオーティス・レディングの故郷を訪ねたドキュメント番組の再放送を見ました。
レディングゆかりの人が登場し、それらの人と話すキヨシローの、ステージとは違った人柄に、とても好感を覚えました。
番組の最後でキヨシローは、レディングを支えたバンド、M.G.'S のギタリスト、スティーヴ・クロッパーとレディングに捧げるオリジナル曲を演奏しました。(M.G.'S のベーシスト、ダック・ダンから私は、少ない音でもバンドをグルーヴさせることができるということを学びました。)
キヨシローの前に広げてある手帳には、歌詞の上にコードが書かれていました。
F→A
昨日、私はギターでそのコード進行を弾いてみました。それはレディングの死後に発売されたあの大ヒット曲の冒頭と同じでした。
たったふたつのコードが、レディングの世界に私を連れていってくれました。
Fの次は普通ならB♭です。それをフラットさせるだけで見慣れた世界が大きく変わるのです。
でもこのキー、私には歌えませんね(誰もおまえの歌なんか聞きたくないって)。