旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

カルロス・ジョンソン

久しぶりにジャケ買いをしました。もしかしたら、CDになってからは初めてかな。
アナログ時代はそのジャケットを飾りたいだけで何枚かのレコードを買ったことがあります。女性のすてきなポートレートであったり、街角写真や風変わりなイラストなどなど。
今回はジャケットが気に入って求めたのではありません。こんなの飾れません。だって、私と同じくらいの年齢の鬚面オヤジのポートレートなんですから。
このオヤジ、ストローハットをかぶり、なんだか深刻そうな表情でセミアコのギターをフィンガーピッキングで弾いています。サウスポーだけれど、ギターは右用、オーティス・ラッシュやアルバート・キングと同じです。
このジャケットを見た瞬間、「このオヤジはデキル!」と感じました。カルロス・ジョンソンという名前は初耳でしたが、即買うことにしました。


シカゴ生まれのブルーズマン、カルロス・ジョンソンは55歳、私よりひとつ下です。この年齢で自己名義のアルバムは4枚しかありません。それもアルゼンチンと日本でリリースされたものです。どうやらスタジオ録音が嫌い、ライブは長尺ということでレコーディングには向いていなかったようです。
このアルバム「Live At B.L.U.E.S. on Halsted」では特別編成のバンドでコンパクトは演奏を心がけたようですが、ジョンソンの魅力は十分に伝わってきます。もちろんシカゴブルーズのスタイルがベースにありますが、ジャズやファンクの要素も取り入れていて、現在を生きるブルーズになっています。それでいて、ケヴ・モやコリー・ハリスといった若いブルーズマンとは明らかに違っています。演奏が熱いのです。
インスト曲が多いのですが歌も結構いけます。顔に似合わないやや甘めの声で、こういったところも伝統的なブルーズと一線を画しています。
「オヤジがんばれよ。オレももうひとがんばりしてみるから‥‥。」


極限!ブルース・ギター~白熱のシカゴ・ライヴ

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