ブルーズのCDを何枚か買いました。どれもすばらしい内容でしたが、ゲイトマス・ブラウンにはまってしまいました。
マーティン・スコセッシが選んだコンピレーションアルバム「THE BLUES」には彼の曲がありません。ゲイトマウス自身はブルーズシンガーと呼ばれることを嫌っていたと言われていますが、ジャンプブルーズの巨人を無視しているのは不思議です。
昨夜も飲みながら「Back To Bogalusa」を聞いていました。ゲイトマウスが77歳で発表したアルバムです。爺さんがギターやフィドルを弾きながら、爺さん声で楽しそうに歌っています。確かに彼はブルーズシンガーの枠に収まる人ではありません。このアルバムの前の作品のタイトル「テキサススタイルのアメリカンミュージック」が彼の音楽にはぴったりです。
楽しい曲が続きます。ところが、4曲目の「Going Back to Louisiana」を聞いていたら不意に涙があふれてきたのです。明るい曲のはずなのに、なぜか涙はいつまでも止まりません。
ゲイトマウス爺さんのいないことが悲しかったわけではありません。偉大な音楽が与えてくれる純粋な感動がそうさせたのでしょう。*1
- アーティスト: Clarence 'Gatemouth' Brown
- 出版社/メーカー: Verve
- 発売日: 2001/07/24
- メディア: CD
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