旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

【江刺寄席】三遊亭好の助

三遊亭好の助さん

【江刺寄席】四回連続出演の三遊亭好の助さんの登場です。彼もATCの社員の間でとても評判のいい好青年です。


昨年はマクラでお父さん、ナポレオンズボナ植木さん譲りのマジックを披露してくれましたが、今回はありませんでした。
好の助さんは声が低く、語り始めはややぼそぼそとした口調になりがちです。私はそれが嫌いではありません。なんとかそれをうまく活かして欲しいと思っています。ぼそぼそ口調には、三笑亭可樂のような偉大な先達がいるのですから。
でも、可樂と違って好の助さんは噺に入ると元気一杯になります。この落差もいいな。もしかしたら、まだマクラが苦手なのかもしれません。


今回の演しものは「肥瓶」でした。
真打お披露目の会になぜ「肥瓶」と一瞬考えてしまいましたが、この噺は一種の祝いものなんですね。兄貴分の家見舞に行く噺なのですから。


好の助さん、よりによって古い肥瓶を水瓶と称して持って行く、チョー貧乏コンビをうまく描いていました。語るテンポがこの一年でぐっとよくなりました。
「おまんま」、このことばの響きがいい。実においしそうに聞こえるのですが実態は‥‥。会場のお年寄りの多くが忍び笑いをしていました。肥瓶を知っているのはこの世代までなのかな。


「イ」と「エ」を混同しない岩手県では、サゲはわかりにくかったもしれません。