人気者(by 王楽師匠)、柳家三三師匠の高座です。岩手は初めてですかとお聞きしたところ、二年前に来ましたとのことでした。
三三という名前について話してから、ここ一ヶ月のスケジュールを立て板に水で公開します。超過密スケジュールです。さすが人気者はすごいと思わせてから「だったらいいですね」と落としました。
「落語家の言うことを真に受けちゃいけません。」
これでお客さまの心をしっかりと掴んでしまいました。
先日、落語家が羽織を脱ぐタイミングについての新聞記事を読みました。マクラから本題に入ったときが多いようですが、暑い日には最初から脱いだり、噺のシーンに合わせて脱ぐとか、タイミングはいろいろとあるそうです。
三三師匠は羽織を着たまま「悋気の独楽」に入りました。この噺、王楽師匠もよく演ります。三三師匠に習ったのかもしれません。
羽織は、旦那が妾宅に出かけるところや、丁稚からの報告を聞くおかみさんの仕草に活かされていました。ですから、羽織は最後まで着たままでした。
ちょっとした動きや表情で、お妾さんとおかみさんを描き分けます。それを賞賛する声が終演後、あちこちから聞こえました。
また、丁稚の定吉の小憎ら可愛いこと!
実は私、三三師匠のファンなんです。打ち上げ会では席亭であることを忘れ(放棄して)、一ファンとして師匠といろいろお話をしちゃいました。それだけでなく、並んで写真を撮ってもらう始末で‥‥。反省しております。
で、今日も立川に三三師匠を聞きに行きます。