旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

「日本の名著 水戸光圀」440円也

晴海通りの真ん中に、露店の古本屋がありました。三原橋から4丁目の交差点にかけてです。
あっ、これ夢の話です。
すごいですねー。歩道ではなく、車が激しく行き交う道路に、中央分離帯みたいに露店ができているのです。


古書店を見ると入らずにはいられない私は、さっそく覗いてみました。ぞっき本ばっかりだなー。
端の一角に、僅かですが古本がありました。
期待はしていなかったのですが、なんと探していた本が見つかりました。中央公論社の日本の名著シリーズの水戸光圀集です。現行の中公バックスではなく、箱入りハードカバーのオリジナル版というところも嬉しいな。箱にはビニールカバーもついている美本です。


名著シリーズのバラ本なら500円が相場です。本を取り出し、見返しに貼ってある値段を確認しました。
1、2巻3500円。3巻450円。
あれっ、光圀集は3巻もあるのかな?そんなわけないよね。450円で決まり。
よく見ると450円に鉛筆で二重線が引かれ、その下に440円と書いてありました。しめしめ。
露店の中央にあるレジでお金を払いました。やはり440円でした。
「袋はいりません。」本をショルダーバッグに放りこみます。


そうだ、歩道側にも古本屋があったよな。あそこにも寄ってみよう。
と思ったところで目が覚めました。
枕元にその本が置いてあったら、怖いよね。


三日連続で夢の話になってしまいました。平々凡々たる日常で、話題が見つからなかったこともありますが、どれもがおもしろい夢で、書き留めておきたかったのです。
当分夢のことは書きませんので、なにとぞお許しを。


でも、考えてみると不思議な本を買ったものです。
日本の名著に「水戸光圀」という巻はありません。そもそも光圀に著作ってあるのかな?
それと、日本の名著はオリーブ色の表紙なのですが、その本は世界の名著と同じ色だったのです。


晴海通りには、道の中央はもちろん、歩道側にも古本屋はありません。築地の場外のそばに小さな新刊書店がありましたが、ずいぶん前になくなってしまいました。