旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

志らくの「紺屋高尾」

昨日は立川市民会館小ホールの「アミュー笑ホール寄席」に行ってきました。
らく次「黄金の大黒」、彦いち「熱血 怪談部」でお仲入り。
菊之丞「町内の若い衆」の後、志らくの登場です。


マクラはなくいきなり「紺屋高尾」が始まりました。クスグリも少なく、ぐいぐい噺を進めます。
サゲは瓶覗きの由来ではありませんでした。久蔵と高尾の間に子供ができ、その出産予定日が久蔵が待ち焦がれた高尾の年期が明ける日と同じというもの。前ふりをたっぷりやっていましたので、ぴたりと決まりました。


うまい落語を聞いていると、噺家と私との間に、その語る世界だけが広がっていきます。
吉原(なか)の絢爛豪華な花魁行列。それを片隅に立ち、ぼーっと見つめている久蔵。真剣に意見する吉兵衛がいる紺屋の茶の間や高尾太夫の部屋が見えてくるのです。


たぶんトリネタが「紺屋高尾」ということだったので、菊之丞が短いおなじみの噺になってしまい残念でしたが、今回も十分に楽しませてくれた「アミュー笑ホール寄席」でした。
次回は6月11日。もちろん一番前の席を手に入れてあります。