旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

昭和二十年の日記

毎年八月になると、自分自身は経験していないのですが、敗戦の年のことに思いを致します。
今年は一度は読んだことのある四人の日記から、昭和二十年の分を再読しています。永井荷風高見順古川ロッパと当時二十三才の医学生であった山田風太郎の日記です。
こんなふうに日記を読むのははじめてです。今後も、この年以外の日記を読み比べをすることはないでしょう。
当然のことなのですが、前半には爆撃に関する記載がどの日記にも続きます。読んでいて気持ちはどんどん沈んでいきます。
そんな日々の中に、東京の下町で暮らしていたはたちの父を置いてみます。
四十年以上前に死んだ父から、そのころのことはわずかしか聞いていません。おそらく語りたくなかったのでしょう。四人の日記を読むと、そんな気がしてきます。