旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

悔やむことひとつ

講談社文芸文庫藤枝静男古井由吉の著作を、それぞれ3冊買いました。いいお値段です。220頁で1500円というものもあります。彼らの小説や随筆が読まれなくなっているのでしょう。もったいないことです。


処分したことを悔やむ本はそれほどありません。数少ないその中に講談社の「藤枝静男著作集」全6巻があります。豪華本ではありませんが限定版で、1冊ごとに墨を変えた署名と、藤枝氏自らが彫った落款が押されていました。
刊行は76年からで、私は新聞の広告を見てすぐに予約をしました。藤枝氏は68歳で、私は24歳でした。本を選ぶセンスがあったように思われるかもしれませんが、そんなことはありませんでした。


古書店で「藤枝静男著作集」を探す気はありません。でも、藤枝氏の著作がもっと多量に、そして手軽に手に入ることを願ってやみません。