旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

23年後に

ちくま文庫太宰治全集の1巻から5巻までを買いました。
ハードカバーの全集は持っていましたが(珍しく完読しました)、処分してしまいました。手元にあったのは文庫版の6巻と7巻で、今回荷物が多かったので買い残した3冊を加えると23年ぶりに全巻が揃うことになります。その間、価格は30%以上上がりました。
きっかけは三浦雅士の「青春の終焉」(講談社学術文庫)を読んだことでした。この本は小林秀雄に焦点を合わせた近代文学論です。が、近代文学のはじまりを滝沢馬琴とするという荒技もやってのけています。
小林秀雄を「青春」の巨匠としていることにも驚かされました。そしてそれと並べられたのが太宰治です。
新潮社の「小林秀雄全作品」は戦中期にあたる12巻から14巻までしか持っていません。それ以前を買うことになりそうです。


青春の終焉 (講談社学術文庫)

青春の終焉 (講談社学術文庫)