旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

中島みゆきメモ

二日続けて中島みゆきの作品について書きました。
デビュー時からのファンではありません。「時代」には、歌の中で使われている「時代」ということばに違和感がありました。「わかれうた」がヒットするまで、彼女のことは忘れていました。はじめて買ったレコードは「おかえりなさい」です。これは聞きすぎて音が悪くなり、今は手元にありません。
すごい歌を作る人であるのはわかりましたが、すぐに過去のアルバムを集めることはありませんでした。なにかひっかかるものがあったのです。同い年ということで、やっかみがあったことは間違いありません。
五年後に「はじめまして」を買ったきっかけはわかりません。このアルバムからシングルカットされたのはアレンジとテンポを変えた「ひとり」だけでしたし。
なんでこんなの買っちゃったんだろう、それが聞き終えた後の唯一の感想でした。モノクロのアルバムジャケットをにらみつけて「ナルシストめ」と毒づいたこともありました。
せっかくお金を出したのだから、売り飛ばす前にもう少し聞いてみよう。何回かターンテーブルにのせました。次第にB面の最後の二曲を聞くことが快感になってきました。
「僕たちの将来」の歌詞とは裏腹な歌い方。最後の曲に繋がる不快なサウンドコラージュ。そしてはじまる華やかなショーのエンディングのような「はじめまして」。
このアルバムについて論じてみたいと考えたことがありました。そのために、それまでの彼女の作品ひとつひとつに感想メモを貼り付けていくのはどうだろうか、とも。
すっかりあきらめていましたが、はじめてみようかと思うようになってきました。