旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

プラグド・ニッケルのマイルズ・デイヴィス

土日はお題のボックスセットをずっと聞いていました。
日本でのみレコードが2枚リリースされていたものですが、その後完全版が米国でも発売されました。私が持っているのはこちらで、2日間の演奏がCD8枚に収録されています。
プラグド・ニッケルはシカゴにあるジャズクラブだそうで、演奏もコンサートホールのものとだいぶ趣が違います。ものすごくラフで、というよりラフ過ぎて、お客さんがよく我慢していたなと驚いてしまう演奏です。
録音日は65年12月22日と23日。23日はなんと4回もステージがありました。
出てすぐに購入したのですが、前述のようなわけで、一通り聞いて段ボール箱行きになっていました。それが先日のボックスセット解放(?)で、すぐに聞けるようになりました。
やはりおかしな演奏ですが、おもしろさも感じました。寝かしておいてよかったみたいです。
リーダーのデイヴィスはおなじみの曲を並べ、酔客相手にお気軽な商売をやりたかったのでしょう。ところが従業員がいうことをききません。
テーマでウェイン・ショーターとのアンサンブルはほとんどなし。一応、リーダーのバックではリズム隊はテンポをキープしますが、ショーターのソロになると一変します。テンポがどんどん変わっていくのです。
不思議なことに、客はショーターには拍手しますが、御大にはほとんどありません。どうなっているんだろう。
その後、このバンドはオリジナル曲のみのスタジオ時代に入ります。こちらは名盤が目白押しです。


The Complete Live At The Plugged Nickel 1965

The Complete Live At The Plugged Nickel 1965