旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

マルタの夢

今年になって、はっきりとした夢を見ていません。なぜなのかな。
ところがやっと見られました。もう鏡開きだけど、これを初夢にしちゃおっと。


立川でマルタ・アルヘリチと会って、彼女をコンサートホールまで連れて来て欲しいという依頼を受けました。
で、立川に行ったのですが、これがどう見ても都心なのです。お堀が見えるのですから。
改札を出て左に曲がったところにある、地上へ降りる階段のそばに彼女はいました。デビューしたころの若さです。おまけに髪が栗毛。それでどうしてすぐにマルタだとわかったのかな?(夢だからだろ。)
半袖のTシャツの重ね着に短いジーンズ。お腹がちょこっと見えています。お付きの人はいないし、何も持っていません。
「ステージ衣装とか譜面はないの?」
「暗譜は完璧。ドレスはホールに届けてあるって。真っ赤なやつ。」
会話は英語です。アルゼンチン生れの彼女ですから、スペイン語だったらどうしようと心配していたのですが、杞憂でした。(って、英語で夢を見てんのかよ。話せもしないくせに。)
今日のプログラムはショパンとリストとのこと。でも、会話はブレンデルベートーヴェンピアノソナタについてです。
(可愛いな−。これがン十年後には二倍の体積になってしまうのね。)
そこに立川高校の男子生徒があらわれ、彼女にサインをねだりました。メガネ君です。
さらっとサインし、どこに隠し持っていたのかスタンプを押しました。ヤンキー漢字で「まるた」(字は失念)と彫ってありました。まったく油断のならない子だ。メガネ君は今日のコンサートに来てくれるそうです。
「チケット、もう少し安いといいんですけどね。」
用事があるので二十分後にここで会いましょうと彼女から言われ、別れたところで目が覚めました。


私がアルヘリチと表記するのは、昔のNHKのFM放送の影響です。現地音だそうで、ポリーニもポルリーニでした。