旭亭だより

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小熊英二『インド日記』

インドの歴史書を読む合間に、小熊英二の『インド日記 牛とコンピュータの国から』(新曜社)を再読しています。2000年1月から2月まで、小熊が国際交流基金の専門家派遣事業としてデリー大学で講義したときのインド滞在記です。
小熊の著書で初めて読んだのは話題になった『<民主>と<愛国>』(新曜社、以下同)でした。読了後すぐに『単一民族神話の起源』と『<日本人>の境界』も読み、その後に手にしたのが『インド日記』です。その時は前の三著に圧倒されていましたので、さらっと読みあまり印象には残りませんでした。今回はインドの歴史を少し知りつつあるせいか、それと照らし合わせ、いろいろなことを考えながら読み進めています。
この本が書かれてから18年以上が過ぎました。インドの経済は大きく変わりました。そして日本の社会も。著者の再訪問記が読みたくてなりません。