旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

処分した本を恋しがっても

相変わらずとりとめのない読書をしています。
ブラウニングの『普通の人びと』を読めばナチ・ドイツについて知りたくなり、それとはまったく関係ないイスラームの近代史もふと気になって調べ始める。国も時代も異なる小説を脈絡もなく読み散らかす。
こんなことができるのも毎日が休日だからなんだよなと、年金暮らしが始まって一年半経ったこの頃になって働かなくていいのかと考えることもあるのですが、有り余る時間を自由に使える楽しさを満喫しています。
机の上にはドンと講談社から二十年以上も前に出た『クロニック 世界全史』が乗っかっています。開かれることなく書棚の奥に眠っていたのですが、今年になってから年表替わりに使っています。こんなことがあると、本は取っておくものだとつくづく思い知らされます。
処分した本の多さよ!あれもあれも、今手元にあったなら。
嘆いてないで本を読めよ、自分。こんなことができるのも、元気なうちだけなんだからさ。