旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

あの頃のレコード制作

昨日の話の続きです。
コンピレーションアルバム『青春歌謡傑作選』の最後に収録される曲として槙みちるの「若いってすばらしい」を選びましたが、洋楽っぽくてやめたと書きました。『青春歌謡傑作選』なのですから、定義はありませんが、これぞ歌謡曲というもので締めくくりたい。ならばオープニングと同じコロムビアレコードの作品から探すことにしよう。
話は少しずれますが、当時のレコード制作について書くことにいたします。あの頃は歌手だけでなく、作詞・作曲家や編曲者もレコード会社の専属になっていました。録音もレコード会社のスタジオで、自社のバンドの演奏で行われました。ですからレコードの音溝にはその会社の特徴がくっきりと刻み込まれていたのです。新人歌手のレコードでも、どこの会社のものかはすぐにわかりました。
ですから同じレコード会社の曲を並べると、気持ちよくつながります。『青春歌謡傑作選』でもやりました。でもそればっかりでは面白くない。「これってどうよ?」と思わせる選曲や並べ方もあります。
また話題は変わってしまいますが、ザ・ピーナッツのCDで気になることがありました。彼女たちは引退までキングレコード専属でしたが、渡辺音楽出版が販売元のCDもあります。キングレコードのCDでも、音源提供が渡辺音楽出版とクレジットされている曲があります。
そこで思いだしました。渡辺プロダクションはレコード会社以外で初めて原盤制作を行った会社だったのです。
ザ・ピーナッツのレコードには、有名ビッグバンドの演奏でコンサートホールを使って録音されたものがいくつかあります。これは渡辺プロダクションの社長である渡辺晋氏の発案によるのではないでしょうか。ジャズのベース奏者で、演奏する側に身を置いたことのあった渡辺氏には、いいレコードを作る環境がわかっていたのです。歌と演奏は同時録音だったはずです。
話がもどらなくなっちゃった。肝心の最後の曲については明日にします。(引っ張るなー。)