旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

子供の名前

尾脇秀和著『氏名の誕生 - 江戸時代の名前はなぜ消えたのか』(ちくま新書)を読みました。姓名、氏名、苗字がどう違うのか、ずっと気になっていたのですが、すっきりとわかりました。
読みながらネットの記事を思いだしていました。正確ではありませんが、「どんな大人になりたいか」という問いに「子供に変な名前を付けない人」と答えた子供がいたのです。感心しました。
名前は親が子に贈る詩だ、なんてことばに踊らされ、ポエムポエムした名前がはやったことがありました。一番迷惑したのは、そんな名前を付けられた子供たちだったのですね。本書にも「…成長した子供自身が、親のつけた個性豊かな「名」に不満を持ち、「改名」する事態も発生している」(300頁)とありました。改名自体が簡単ではなく、付けた親からの反対もあるでしょうが、子が嫌う名前はすみやかに改名させてあげたいものです。
私には娘が二人います。ともに「×子」という名前です。私の同級生たちのほとんどは「子」の付く名前でしたが、子供たちの頃には、絶滅危惧種とはいえないまでも、だいぶ少なくなっていました。まあ気に入っているようです。