旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

被官さまに避寒桜はありません。

被官さまの狐

時計を6日前に戻しましょう。


浅草神社のお隣は被官さまです。こちらにもお参りしましょう。
一の鳥居に新門辰五郎の名がくっきりと刻まれています。被官さまこと被官稲荷神社は、幕末の町火消新門辰五郎が妻の病気の全快のお礼に、京都伏見稲荷から祭神を勧請し建立したと言われています。
覆屋に保護された社殿は小さなものですが、安政二年(1855年)に創建されたものが今に残っています。
お稲荷さんは五穀豊穣のほか芸能上達の神様でもありますので、境内には歌舞伎役者が寄進した狐が並んでいます。


被官さまの社殿を左に抜けた浅草神社の裏には、山東京伝が愛用した机を埋めた京伝書架の紀碑があります。刻まれた撰文は京伝の弟京山と大田南畝によるものです。


さて、奥山に出てきてしまいましたが、まだ肝心の観音様にお参りしていません。それではと本堂に上り天井を見ると歌川国芳と柴田是真の絵がありません。いつもこれを見るのが楽しみだったので、がっかりです。川端龍子と堂本印象の天井画で我慢することにしました。