おかしな夢を見ました。
私は大きな会議場にいました。生物学の国際学会が開催されています。
もちろん私は参加者ではありません。会議場に併設されたホテルのスタッフです。
翌日の朝食に何を希望するかを、学会の参加者全員に会い、訊くのが仕事です。どうやらホテルではひとりひとり異なった献立を用意するようです。
ドイツで研究をしている日本人女性、ドクター・コウダはおぼつかない日本語で私にこう語りました。
「焼き魚を食べたい。なんと言うのでしょうか、切り身で赤い色をしている魚が食べたいのです。その魚は、私の研究によると、パーフェクトな健康食なのです。子供のころ、よく母が焼いてくれました。」
幸田先生には見覚えがあります。私の小学生時代の担任です。でも、先生には日本にいたときの記憶はほとんど残っていないようです。相貌もハンナ・アーレントのようでした。*1
それからも私は、何人もの研究者に希望する朝食を尋ねました。しかし、その仕事はまだまだ終わりそうもありません。果たして明日の朝食に間に合うのでしょうか。おまけにメモもとっていなかったし‥‥。
*1:実際にはそのような教師はいません。