旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

ラフマニノフのプレリュード

安いという理由だけで買ったグラムフォンレコード創立111年記念のボックスセットはCD55枚組で、玉石混淆ではなく玉ばかりのお値打ちものです。いわゆる名盤を集めているのですが、それだけにレコードで持っているものも結構ありました。


先日、その中のホロヴィッツのモスクワでのコンサート録音(86年4月)を聞きました。これはCD時代になってからですから、聞くのは初めてです。
私、実はホロヴィッツがグラムフォンで録音していたことを知りませんでした。ホロヴィッツといえばコロムビアではないですか。


1曲目がスカルラッティソナタホロヴィッツの自家薬籠中のものです。音が艶やかです。コロムビアのレコードはどれも音が固くて、演奏はすばらしいのですが私の好みではなく、残念に思っていたのです。
続いてはモーツァルトの K.330 のソナタ。瑞々しい演奏です。当時ホロヴィッツは85歳、信じられません。


次の曲は私に聞き覚えのないものでした。甘ったるいのですが、そう悪くもない。ブックレットを見ると、ラフマニノフのプレリュードとありました。
ラフマニノフはコンチェルトしか聞いたことがないもんな。知らないわけだ。
確かにコンチェルトに通じるところがあります。あちらも大甘ですもんね。でも、もう少しラフマニノフピアノ曲を聞きたくなったのは、たぶんホロヴィッツのせいです。


Horowitz in Moscow

Horowitz in Moscow