旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

圓生を読む

落語の速記本は結構揃えていますが、あまり読むことはありません。噺に出てくることばがわからず、それを調べるときに使うくらいでしょうか。その場合でも、その噺家の速記本以外はあまり役にたちません。
二十年以上前に買ったちくま文庫の「古典落語」(飯島友治編)がいい具合に変色しているのに気がつきました。時代が付いたといったらいいのでしょうか(そりゃ、骨董品だよ)。これは噺家毎の編集になっています。
ちょうど圓生が聞きたかったところなので、その巻を読むことにしました。圓生だけが二巻になっていて、上巻は「妾馬」からはじまります。
「妾馬」がこんな大きな噺であったことに驚きました。所作がカッコ書きされています。本文とそれを読んでいると、圓生の端正な高座が目の前に浮かんできました。
先月、新聞の広告に「圓生百席」完全版の広告が載っていました。レコードで出た「圓生百席」と「圓生人情噺集」を合わせたもののようです。
圓生百席」は(レコードで)発売されたときに何巻か購入しました。秋葉原石丸電気でそれを求めたとき、圓生の楽屋暖簾の複製が付いてきたのを覚えています。
落語のCDはもう買うことはないだろうと思っていましたが、心が動きそうです。