旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

損切り

リチャード・パワーズが大好きと言っていながら、9月に新刊「エコー・メイカー」が出ていることを知らなかったのは私です。
今週の日経新聞の書評で知りました。訳者は黒原敏行。この人の翻訳はマイケル・シェイボンの「ユダヤ警察同盟」しか読んだことがありませんが、「えっ、パワーズを訳すの」という感がしました。しかし原書にはまったく歯が立たない私、読む手段はこれを購入するしかありません。
19頁に「損切りをして、元の生活に戻ろうかと」とありました。「損切り」ということばは私には初見です。手持ちの辞書にも載っていません。
金融用語だそうです。しかし、交通事故で瀕死の重傷を負った弟を見捨てる行為を、そのような表現で表していいものでしょうか。
本文はまだ600頁も残っています。この訳文に私はついて行けるのかな。


エコー・メイカー

エコー・メイカー