旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

古葉書一束

古書店を巡るという飛切り楽しい夢を見ました。
私は初めて行った町で探すのはまず古書店です。次が居酒屋。古本屋自体が好きなのですが、夢の中のそれには存在しない本が並んでいるのですからたまりません。でも今回の夢で惹かれるたのは本ではなく古葉書の束でした。
店頭の台に並ぶ岩波文庫。もちろん☆時代のもので、架空の著者や書名に嬉しくなりましたが、その上に置かれた古葉書が気になりました。厚みは3センチくらいです、縦の側にパンチで穴が開けられ綴じ紐で括られていました。古書店で売られている葉書といえば作家が書いたものか古い絵葉書で、それらはこんな扱いを受けません。額装されたり、一枚一枚セロファンのカバーに包まれています。
何だろうと手に取ってみました。私信ではなく、本や雑誌に挟まれているアンケートや注文書のようなもので、相当黄ばんでいます。発信人はみな女性で、名前はいくつかありますが、筆跡は同じです。最後の葉書の裏に370円と無造作にシールが貼られていました。一束の値段でしょうね。
一枚目から読んでみました。十枚ほど読むとムムッ。さらに読み進めると壮大なストーリーが見えてきたではありませんか。
夢はまだ続くのですが、書くのはここでオシマイです。だってこんな面白いこと、簡単に教えちゃもったいないもん。