旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

2枚の『ラスト・デイト』

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私がジャズ喫茶に行くようになったのは1969年からです。一番近い店がメインでしたが、それでも徒歩ではなく都電を利用しました。どの店でもよくかかるのは新譜でした。ジャズ喫茶にあるのは輸入盤で、国内盤よりもずっと早く新しい音楽が聞けたのです。
そんな中で、やや古い録音ですがよくリクエストされたレコードがありました。エリック・ドルフィーの『ラスト・デイト』です。ドルフィーは1964年6月29日にベルリンで客死しましたが、このレコードは6月2日にオランダで録音されました。
ディスクジャケットには青一色で、スタジオ内のドルフィーが描かれています。が、はじめて見たときは、色のせいか、プールサイドでくつろぐドルフィーだと思っていました。
後になってこの秀逸なディスクジャケットはレーベルを変えて再発されたときのものだと知りました。オリジナルは写真の左側のフォンタナ盤です(右はライムライト盤)。これでは売れそうもありません。
私が同じレコードを2枚買うことはありません。そのお金があれば別なレコードを買います。モノラルとステレオで持っているものはありますが、この二つは別物です。『ラスト・デイト』は唯一の例外です。(どちらも国内盤で、お宝にはなりません。)