旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

転ぶ

三十代の頃、池波正太郎山口瞳が週刊誌に書いていた身辺雑記風の文章を、掲載時ではなく本にまとめたもので読んでいました。お二人の死後、似た記述があったことに気づきました。家の中で、何かに躓いたのでもなく、転んだというのです。それが書かれてからほどなくして、お二人は亡くなりました。
池波さんは急性白血病で1990年に67歳で死去しました。山口さんは肺癌で1995年に69歳で死去しました。池波さんの死は緊急入院してまもなくのことでした。山口さんの病名は本人には告げられていません。
池波正太郎の葬儀で弔辞を読んだのは山口瞳でした。