旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

昔の街はちいさくみえる

今週の旭亭からのたよりは私の育った町、橋場の話ばかりになってしまいました。
当初は先週放映された「剣客商売」にふれて、秋山父子が往き来したであろう町に自分が育ったことだけを書くつもりでした。それが書き始めると後から後から少年時代のことが思い出されて、あのように何回か続いてしまったのです。


4、50年前の東京の下町にはいろいろな物売りが訪れました。今では想像もできないような不思議な物売りがありましたし、子供心にも悲しくなってしまうそれもありました。
夜店については昨日少し書いてみましたが、そんな物売りのことも覚えているうちに書いてみたいものです。
志ん生の落語に出てくるような物売りを見ることは、さすがにありませんでしたが。


昨年は二度ほど橋場近辺を歩きました。見知った顔に出会えるかもしれないなどと少々期待していましたが、残念ながらその望みは叶いませんでした。


懐かしい町を歩くたびに、吉本隆明絶唱「佃渡しで」の一行が胸に迫ってきました。
 昔の街はちいさくみえる