旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

まだ読み終えてはいないのですが

「古川ロッパ昭和日記・晩年篇」

古川ロッパ昭和日記」全四巻が完結しました。
久しぶりに予約購読しました。特典があったからです。
机の上に全巻を積み上げて(なんと20センチ!)、少しずつ読み進めているのですが、果たして読み終えることができるのだろうか、と心配になってくるほどの分量があります。


今までに読んだ日記は荷風の「断腸亭日乗」、高見順山田風太郎と、すべて作家の手になるものでした。「断腸亭日乗」は荷風自身作品と考えていたようで、純粋な日記とは呼べないかも知れません。
そういえば一葉の日記も読んだことがありますが、擬古文で書かれていたせいか、創作を読んでいるような気がしました。


ロッパの日記は驚くほど詳細に書かれています。*1
ロッパの心境だけでなく、その時代の演劇人たちの生活が伝わってきます。また、役者同士の確執など、舞台作りの裏側がよくわかります。今のところ、私にはその部分が最も面白く思えます。


特典の「緑波写真感」は予約しなくても、帯に付いているシールを4枚送ればもらえるようになっていますが、私が書店で最終刊を受け取った日に、郵送されてきました。晶文社、仕事が速いですね。
薄い冊子ですが実によくできています。

*1:それでも公開されていない部分があるそうです。