旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

読みたいときにさっと取り出して

蔵書の三分の一を処分したので、読みたい本がさっと取り出せるようになりました。段ボール箱に入れて積んである本なんて、本じゃありません。
昨日取り出したのは二十年前に刊行された「集英社ギャラリー[世界の文学]ラテンアメリカ編」です。古書店で1800円で買いました。二段組で1300頁超の、持ち重りのする本です。前の持ち主は読まなかったようで、ほとんどの頁がくっついていました。(私は一度だけですが読み通しました。)


内容もヘビー級です。
ボルヘス「伝奇集」「エル・アレフ」「砂の本」、アストゥリアス「大統領閣下」、ドノソ「ブルジョア社会」、プイグ「赤い唇」、ガルシア=マルケス「族長の秋」の中長篇に、13編のラテンアメリカ短篇集がついているのですから、本好きにはこたえられません。
プイグの「蜘蛛女のキス」は今月集英社文庫から出ます。あとはドノソの「夜のみだらな鳥」を手に入れたいな。(「夜のみだらな鳥」は一度ですが、「蜘蛛女のキス」は二度読みました。)


ラテンアメリカ文学は小説の袋小路に風穴をあけたとよくいわれますが、実は私、難解なので袋小路の小説たちを避けてきました。でも、手元にあるジョイスあたりから読むことにします。岩波文庫の「失われた時を求めて」はまだ一冊しか出ていませんし……。