旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

夏富士

夏の富士山

昨夜は一晩中激しい風が吹いていました。そのせいで、今朝は遠くの風景まですっきりと見渡せます。
この時期はいつも霞がかかったような富士山も、くっきりと見えました。雪はほとんど消えていました。
手前の山にかかる雲が動くのを待っていましたが、ずっとそのままでした。しかたなくパチリ。
旭亭から見える富士山は、「富嶽百景」に書かれている、太宰が「アパートの便所の金網張られた四角い窓から」見た「小さく、真白で、左のほうにちょっと傾いて」いたそれより少し立派かもしれません。
そのとき、太宰は「或る人から、以外の事実を打ち明けられ、途方に暮れ」たまま「一睡もせず、酒をのん」でいたのです。「以外の事実」は細君の不貞であったように記憶しています。