Kindle版『書楼弔堂 炎昼』(京極夏彦著/集英社)を読み終えました。私には前作の『書楼弔堂 破曉』の方が面白く感じられました。語り手がでしゃばり過ぎるのと、各話の登場人物の事跡とその後について私が知っていたからでしょう。
冒頭、松岡國男(後の柳田)とともに現れ、コンビで活躍するのではと思われた田山花袋は、期待を裏切り第一話にしか出てきません。当時の彼は新体詩人であり、小説はまだ書き始めたばかりでした。そして『重右衛門の最後』に関するエピソードが描かれます。
『重右衛門の最後』は一度だけ読んだことがあります。早速再読することにしました。活字の本もあるはずですが、探すのが面倒です。青空文庫版で読むことにしました。
私は初代iPadをいまだに使っています。大きくて重いのですが、その大きさが青空文庫閲覧ソフト、i文庫HDにぴったりなのです。