旭亭だより

年金暮らし老人の近況報告です

小沢昭一の話芸を堪能してきました。

大銀座落語祭プログラム

昨日はヤハマホールの「小沢昭一の吉原へ御案内」へ行ってきました。15日から17日まで開催されている「大銀座落語祭」のプログラムのひとつです。


開演は2時、ラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」のテーマを出囃子にして小沢昭一が登場しました。満員の会場をゆっくりと見渡して高座に上がります。
  ♪むかし恋しい銀座の柳 仇な年増を誰が知ろ
   ジャズで踊ってリキュルで更けて 明けりゃダンサーのなみだ雨♪
開口一番「東京行進曲」を歌います。大銀座落語祭ということで、銀座を象徴する柳の話が枕です。
少年時代に「売春」という言葉の意味を知りたくて、辞書をひいたところ結局わからなかった、と話は続き、今日のテーマである「吉原」について語り始めました。
売春防止法施行以前の小沢自身の体験談や吉原の歴史、「トルコ」風呂の名称を巡る騒動についてなど、話はあちこちに飛びますが、構成がしっかりしているので散漫な感じはしません。途中横道にそれた現天皇昭和天皇の物まねを交えた話に会場は大爆笑です。


本日の第2部の演目の背景説明となるような話をして小沢昭一の高座は終わりました。「うまいな〜」心底感嘆した話芸の冴えでした。
ところが最後にすてきなおまけがありました。小沢昭一得意のハモニカ演奏です。風呂敷に包んだハモニカを大事そうに取り出して吹き始めます。曲は「東京ラプソディー」、オープニングの「東京行進曲」と整合させて本当のお開きとなりました。


第2部は落語で、入船亭扇遊の「明烏」と古今亭圓菊の「お直し」です。
入船亭扇遊がんばっていました。